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2011年5月31日火曜日

ノブオと電波は使いよう

池田信夫センセーは何故か孫正義氏の言動に対して過剰に吠える傾向があるように思えるのですが、きちんと統計を取って分析したわけではないので有意な差異はないかもしれません。もしかしたらiPhoneなんて売れないよという氏の予想が外れたのを逆恨みしているのかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。誰に対しても吠えているだけなのかもしれません。

とはいうものの最近公開された、携帯電話は原発より危険だという記事は読んでいるだけで画面から強力な電波が漏れていることをヒシヒシと感じざるを得ないものであります。
CNNの報道によれば、WHO(世界保健機関)は携帯電話を発癌物質に指定した。携帯ユーザーが脳や聴神経の腫瘍にかかるリスクがあることが判明したためだ。携帯電話から出る電波に発癌性があるという研究結果はこれまでにも出ていたが、国際機関が公式に認めたのは初めてである。
(略)
アスベストや喫煙なみというのは、孫正義氏の騒いでいる100ミリシーベルト級の放射線よりはるかに大きなリスクである。しかも原発の放射線を浴びる確率はきわめて低いが、携帯の電波は日常的に浴びている。命を守ることが絶対の「正義」だと主張する孫氏は、携帯電話の販売を中止してはどうだろうか。
私はこのWHOの元記事を探したのですが、代わりにこんなのを発見しました。2010年11月7日付プレス発表で、Cell phones help save the lives of mothers, infants and childrenという題名です。
  • 携帯電話をうまく使うことで、各個人が医療機関との連絡を取りやすくなる。
  • 特に乳幼児や妊婦さんの命を救う局面が多くなる
詳しくは原文を読んでいただくとして、携帯電話も「道具」なわけですから、それを活用すれば色々と人間の生活に色々寄与するのは当然の帰結です。その効果の中に「命を救う」というのがあるのも特に驚くには値しないでしょう。携帯電話の多用によって脳腫瘍の一種である癌になる確率は高くなるかもしれません。だからといって、携帯電話を否定するというのは道具の使い方を理解している人の発言とは思えません。

バカとハサミは使いよう。ノブオと電波も使いようなのです。

池田信夫センセーにおかれましては、携帯電話程度のリスクなどに言及されることなく、廃棄処分となったレントゲン撮影装置の中から微量の放射性セシウムを取り出し、100mSv程度の放射線ホメオパスを実施されることを祈ってやみません。

2011年5月21日土曜日

試してみようかな

アゴラに池田信夫センセーを批判する記事を投稿したらどうなるのかな。

2011年5月18日水曜日

動くはずのものが動かないとき、あなたならどうする?

うなりながら読んでしまいました。WSJ日本版、「福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析」という記事。東電内部資料を元に、地震直後から福島第一原発内がどんな状況だったのかを分析しています。
そのとき重大な判断ミスが発生していた。作業員は当初、発電所の非常用電源がほとんど機能していないことに気付いておらず、復旧の時間はもっとあると勘違いしていたことが調査で明らかになった。
システム屋としては色々考えさせられる状況です。障害を想定して代替手段を用意する。しかも念には念を入れて冗長化 させておく。当然、定期的にこれらの交代系の試験や運用訓練も行われていたことでしょう。そして現実にこの非常用電源が稼働する事態になれば、まずはその非常用電源に頼った判断をするはずです。
16日に公開された文書によると、東電作業員は、全部ではないとしても、ほとんどの予備電源が津波で機能不全に陥ったと今は考えている。だが、当時はそれが分からなかった。彼らは予備電源は依然機能しており、8時間の猶予があると考えていた。
動くはずのものが動かない。当然、それが動くと想定して組まれていた各種手順も無駄になります。そのことを「判断を間違えた」「想定していた手順を捨てて、別の手段をとるべきだった」と批判することは簡単です。例えばこんな具合に。
システムの信頼性を上げるために様々な工夫をすればするほど、私達はその信頼性に依存するようになります。例えば「99.9%動作が保証されている手段」に頼らなければならない非常時に、0.1%側に賭ける人はいないでしょう。

私は原発を肯定するものではありませんが、当時福島第一原発で業務に関わっていた方々の判断と行動は尊重します。
 福島第1原発のシフト・マネジャーは、最初にバルブに挑戦するのは自分の責任だと考えた。関係者によると、彼は「俺が行く」と言った。 
 彼は完全防護服を着用し、マスクと酸素ボンベも身につけた。そうまでしても、彼が戻ったときには放射線レベルは106.3ミリシーベルトに達していたという。この数値は、日本で放射線を扱う職場で、1年間に認められている値の2倍だった。1年間で一般の人が浴びる量と比較すると、100倍以上だった。

2011年5月13日金曜日

Captain Hindsight

今日は手抜きで。


と、自称経済学者が騒いでおりました。

2011年5月10日火曜日

竹中平蔵さん

Togetterで竹中平蔵さんの発言が話題になっています。元発言は
30年で大地震の確率は87%・・浜岡停止の最大の理由だ。確率計算のプロセスは不明だが、あえて単純計算すると、この1年で起こる確率は2.9%、この一カ月の確率は0.2%だ。原発停止の様々な社会経済的コストを試算するために1カ月かけても、その間に地震が起こる確率は極めて低いはずだ。
と、算出モデルがわからないので敢えて単純計算すると言っているのに鬼の首を取ったように「単純に割り算している」と批判している人達がいるわけです。もっとすごいのは「どの瞬間でも87%だろ」とか指摘している人達で、バカ発見器「確率の授業を真面目に受けなかった人検知器」としてのTwitterの威力を感じてしまいます。

今回の話は「30年以内に大地震が起きる累積確率」なわけで、どういう感じに累積していくかがわからないと話になりません。時間軸を無限にすれば、確率は100%に収束していきますが、そこまでの曲線がどうなっているかわからなければ「向こう一ヶ月間に大地震が起きる確率」も「10年後のある一ヶ月間に大地震が起きる確率」も決めることはできません。

なので竹中さんは「あえて単純計算すると」と前置きしたのでしょうけど、その背景を理解せずに「経済学者はこれだから」等と批判するのは、確率・統計の勉強をサボっていた証拠でしょう。

はてなブックマークも「竹中はバカ」「常時87%説」等のコメントが散見される中々香ばしい状況でしたが、秀逸なのがありました。
我らが池田信夫センセーが、この竹中平蔵さんの発言にどう突っ込むか生暖かく見守りましょう。そして大地震が起きる確率が常に87%だと思っている人達は今すぐ逃げてください(笑

2011年5月2日月曜日

無理に140文字に抑える必要ないですよ

通報を受けますた。

@masayang 彼のお方に改変されまた。http://gyazo.com/d5d25e8b49fca00da8b456643b3c34ae.png
まあ、よくある「引用するときに文字制限超える場合どうしたらいいんだ」というお話なわけですが、下図の元発言と箇条書きをとっぱらったノブオ氏の「引用」を比較すると確かに異なった印象を受けます。

こういう時は無理に引用文を切らず、Reply-To指定で投稿するのが波風立たず、よろしいのではないでしょうか。ただでさえ波風ばかり立てている人なんですし。